2010年8月4日水曜日

因縁話の行き着くところ

昨日は、谷中・全生庵で三遊亭圓朝(1839~1900)の墓参りもしたので、『怪談牡丹灯籠』の結末の舞台となった地・栃木県宇都宮市へと行ってみることにしました。”ジャズと餃子の街”ですが、どちらも関係なくて、ごめんなさいと東武宇都宮駅には午前7時15分の到着でした。

美少女・お露の死霊に萩原新三郎が取り殺されるという有名な怪談幽霊物語は、全体の噺からするとほんの一部でしかないようです。お噺は「本郷3丁目」から始まります。お露の父である飯島平左衛門の後妻・お国と、お国の愛人・源次郎が共謀して平左衛門を殺害し、逃亡の末にたどりついたのが宇都宮でした。長い長い因縁話です。

本文は、「立退く道は宇都宮の明神様の後山を越え、慈光寺の門前から付いて曲り、八幡山を抜けてなだれに下りると日光街道、それより鹿沼道へ一里半行けば、十郎ヶ峰という所、それよりまた一里半あまり行けば鹿沼へ出ます、それより先は田沼道奈良村へ出る間道、人の目つまにかゝらぬ抜道」となってます。「明神様」が具体的にどこを言っているのか分かりませんでしたが、歩いてみると二荒山神社のようです。とりあえず見つけるのは慈光寺ですが、毎度毎度下調べがテキトー!!なので、駅から栃木県庁の西側を通って、八幡山公園に入ってしまいました。東京タワーの模型を間違って組み立ててしまったような宇都宮タワーがありました。9時から200円払えば展望台へと昇れるようでした。公園内を一巡りしましたが、たいへんな暑さになってきました。

JR宇都宮駅に近いところにある明治28年(1895)に建てられたという商家・旧篠原家住宅に寄るつもりでいたので、そちらの方向に向かったところ途中で大きな赤い門がありました。これが2年前に再建された慈光寺の赤門でした。そこから「十郎ヶ峰」へと猛暑の中を6キロ歩いてゆく元気はありませんでした。「峰」と言ってもわずかに地面が盛り上がっているだけの場所だそうです。八幡山の山頂には、三角点も設置されていました。標高158.7mでした。

3 件のコメント:

  1. 牡丹灯篭。。。懐かしいです。前にも書きましたが、地元局の深夜報道で聴きました。取り付かれる妖しい世界。。。中学の私は夢中でしたね(^^)

    地元にも東京タワーを間違えたようなテレビ塔が建っています。愛着を込めてテレビ塔と呼ぶのですが、東京タワーを見ても、ついそう呼んでしまう(^^;いくつになっても御登りさんな私です。

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  2. 因縁話には似合わないピカピカの赤門?!
    昭和30年ごろまでは夏に居なると道端にお化け映画の看板が並んでました!(^^)!
    落語でも牡丹灯籠聞いてゾクゾクしましたが、スプートニクが飛んでからは幽霊が出なくなった気がします。

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  3. 餃子も食べて「附子は食わねど高楊枝!!」も更新しよう!!

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